今なら分かるハンダ吸い取りのやり方
ハンダ吸い取り線
ハンダ吸い取り線とあるが、銅線を束ねて編まれた平たいひも状の物である。ハンダコテの熱では溶けない。
ハンダ吸い取り線の体積をある程度広げ、ランドにあわせ、ハンダコテを横に当て、5秒から10秒程度熱して、ハンダコテでハンダ吸い取り線を温めながら離すと取れるが、其の時ランドと一緒に剥がさないように注意する。
どの程度のハンダが吸い取れているか、ハンダの流れ込みを持ち手の吸い取り線の体積を広げたり縮めたりして確認する。吸い取り具合が悪ければ新しいハンダ線をハンダ吸い取り線表面に少し融解させ、残りハンダの吸い取り具合を確認しながら実施する。
コネクタなどの、基板両面ハンダ可能で裏面からハンダを実施する場合は、コネクタの部品を分解し、金具だけの状態にして、ハンダ実施面からハンダを吸い込み、金具をハンダ面へずらしながらコテを当て、ハンダ吸い取り線で吸い取る。
ハンダ吸い取り器(ポンプ)
半田吸い込み部分とボタン式トリガ部分に分かれる。動力部は空気バネ式。(長時間連続して使い続けると親指に腱鞘炎などを伴う。)
ハンダ吸い取り器(ポンプ)は空気とともにハンダを勢いよく吸い込むため、片面ランドの基板には使わないようにする。両面ランドの物に使う。ランドの残りハンダを温めながらポンプを垂直に当て吸い込む。
両面ランドのハンダ吸い込みを行う場合、基板裏面ハンダ面からハンダを吸い込む。表側にはハンダコテを当てない。コネクタの反対取り付けなどの基板表面からのハンダを実施している場合は、基板表面からの吸い込みを実施する。
ハンダ吸取器・ハンダ除去器
小手先に吸い込み口があり、トリガを引き、ハンダを吸い込む機械。(タンクに空気充填中の音が多少ある。)
基本、片面ランドでも両面ランドでも使用できる。ランドと残りハンダを温めながら残りハンダを吸い込む。
鉛フリーの場合、残りハンダを温めながら新しい鉛フリーハンダを少し融解させて残りハンダを吸い込む。(注:対応機器のみ)
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